（これはNiftyのパティオで行った発言やコメントを書き直したものです。）

一家で帰国。

最後は本当に何度 au revoirを言ったか。

長男の潤は，帰国する日も小学校に登校しました。去年，不安の表情で新学期の日に小学校へと出発した同じレジデンス・ホテルの駐車場から，今やすっかりフランスの小学生の一員となってごく自然に，最後の授業に向かいました。アパルトマンを引き払った私たち一家は，エクス・アン・プロバンス滞在を開始したこの同じレジデンス・ホテルでフランス滞在の最後の5日間を過ごすことにしたのです。

この日は土曜日で午前中授業。授業の終わった後，保護者と担任との懇談会が催されていました。あと数時間もしたら，飛行機に乗ってパリへそして大阪へと向かうというのに，潤は，お父さんお母さんが先生との話し合いを終えるのを待っているクラスメート達と今までと変わりなく遊んでいました。そして別れの挨拶。

潤の担任は一時帰国する程度だと勘違いしておられたらしく，私たちが完全に帰国（retour definitif）してしまうと知られて，非常に残念がって下さりました。担任の先生はやさしく妻を抱きとめてくださりました。

仲の良かったクラスメートのマリーヌとお別れのビズをした潤。1回だけのビズになってしまったので，「2回したかった」と言う潤。

ホテルを引き払っていよいよエクス・アン・プロバンスで過ごす最後の時間。やはり思い出のつまったエクスで最も印象的だった場所，クール・ミラボーへ。

そして，帰国前の夏休みにフランスを2回縦断したプジョー806に乗ってマリニャンヌの空港へ。2月でほぼ10,000キロ走ったプジョー806の返却手続きを空港のプジョー・ソデクサのカウンターでまず済ませる。チェックイン。

潤のクラスメートのミシェルが両親と共に見送りに来てくれた。最後のさよなら。そして飛行機に。パリで飛行機を乗り継いで大阪へ。

潤は頭がこんがらがったみたいな気持ちだ，と。

滞在中，やり残したこと，見逃したもの（その最たるものが、セザンヌのアトリエ。　毎日、通学でその前を通っていたと言うのに。）だらけでしたが，本当に楽しいフランスでの生活でした。

帰国すると，冷蔵庫が故障しており困りました。潤は，帰国直後の同窓会の催しで頭を床に強く打って大きなたんこぶができてしまいました。

帰国後，早速，蕎麦屋で食べた山かけそばは美味しかった。